2009年9月8日火曜日

改善活動における第一の障害

第一の障害は何といっても、自分たちは既に精一杯取組んでいるという現場の方々の思い込みです。

この気持ちを打ち崩すには、相当なエネルギーが必要です。

良い方法としては、もう改善の余地が無いと思っている職場で、実際に改善ポイントを見つけ出して実施例を示すことです。

しかし、この時点で皆が活動を進めることに対して納得するかどうかは、確実ではありません。

外部コンサルタントの立場で指摘をする場合、心から納得しない方々がいる場合が多々あります。

でもこのような方々は、仕事に対する思いの強い人が多く、後で結果を出していかれることがよくあります。

このような方々の気持ちをどう動かすか?

相手に対して、本当に良くなってもらいたい、という気持ちが伝われば、動いていただけます。

商売でコンサルに来ているとか、先生として指導する、といった姿勢を飛び越えて、純粋な気持ちで対象となる職場に良くなってほしいという思いが必要です。

相手の強い思いを変化させるためには、働きかける側の思いも本気でなければなりません。

そして、お互いの良くしたいという思いを何とかして共鳴させる、といったような感じです。

コンサルタントとして、客先へ訪問する時間に制約がある中で、どうやって人の気持ちを変化させていくかは、目に見える手法以上に重要な技術です。