2009年6月8日月曜日

ラジオでの賃金の話題を受けて

こんばんは。

最近は車で出張することが多く、道中はラジオを聴くことが多くなりました。
以前は電車利用が多く移動中はもっぱら読書が中心でした。
最近は情報源が読書からラジオに移行しつつあります。

夕方、最低賃金の話題がありました。
最低賃金から月収の目安を算出すると約12万円となり、この金額は年金生活よりも低いのだそうです。
そこで12万円でほんとうに生活が出来るのかどうかが話題になっていました。
ほとんどの方々の意見としては、家賃や保険・税金といった生活の固定費的な部分を支払うと、食費を捻出するのもままならないという内容でした。
また、土日も遊べず、モノを買うことが出来ないから経済を回すという観点からは悪循環の状態を生み出している状況だそうです。

ほんとうに厳しい世の中です。

企業経営者に対して、もっと賃金を上げるべきという意見や、一方の経営者側からの意見としては、お客様から値下げ要求があるため人件費を上げることが出来ず、苦しんでいるというお話がありました。

私は経営者の方々に接することが多いので、この経営者のお気持ちもよくわかります。
以下、私の意見です。

企業の立場からすると、現状では企業は先行投資は危険な面もあるので、着実に利益に結びつけることができる事業展開の方法をまずは考えなければなりません。
企業の安定があって初めて賃金を支給することが出来ます。

どうすればよいのかですが、今、いかに知恵を出すかが試されていると思います。
この知恵を出すということは、人間が得意とし、人間にしかできないことと言えます。
また、ベテランはベテランなりの、経験の浅い人は浅いなりに、誰もが素晴らしい知恵を出せる可能性があります。

不況だから売上を高めることは難しいと思ってしまっては、始まりません。
もう改善をし尽くしたから、社内の経費の改善は難しいと思ってしまっては、駄目です。

すると、人件費削減しか無いという発想に陥ってしまいます。
ほんとうにあらゆる策をやりつくしたかどうかです。

知恵出しは、一人よりも二人、二人よりも三人と、多ければ多いほど良い知恵が出てくることが期待できます。

これらの可能性を前提にして、
企業側が賃金を払うということではなく、
従業員側が企業側から賃金を貰うということではなく、

経営者も従業員も皆一緒に知恵を出して、自分たちの賃金を自分たちで生み出す考え方で行動することが課題であると考えます。

今までの「労使」という経営の価値観を変えていく必要があります。

今こそ、皆が本気で頑張れるときです。

今、力の出し方を身につけておけば、好景気の時にはさらに良い状況になり、
次の不景気のときにも、土台がしっかりした体制で、その状況に立ち向かうことが出来るでしょう。

全員で取組む知恵出しの具体策に関する私の意見は、別の機会に譲ります。

皆が、持ち場立場で主体的に頑張り、賃金を確保していくことが出来ればと思います。

2009年6月6日土曜日

ナンバーワン!オンリーワン!ファーストワン!

こんばんは。

本日は、有名ビール会社のY専務のお話をお伺いしました。

大変競争が激しい業界です。
ビール関連飲料の世界では、短期間でビール・発泡酒・第3のビール等の売上バランスが変化しています。
また、お客様のバランスがかつての酒屋さん主体からコンビニやDS・スーパー等に業態が変化することで営業のやり方を変えていく必要があったりと、大変な状況のようです。

そのような環境変化に対して重要なことは、変化への対応ということになります。
また、起こった変化へ対応していくこと以上に、変化の先取りが重要とのことです。

ナンバーワン!オンリーワン!ファーストワン!

Y専務がお話された中で、私には一番印象に残った言葉です。

一見、大会社で安定しているように見えるけれど、この点において一歩間違えればいつでも会社は無くなってしまう危険があるそうです。

全社員で、いかに危機感を共有して前に進むことができるか、今の企業の最重要課題ですね。


最後にY専務がおっしゃったお話しも印象的でした。


「売るのではない。お客様に買ってもらうのだ。」

「自社の給料をはじめとするコストの負担は、お客様がしてくれている。」


う~ん、自分の仕事に対する価値観がまた一歩成長できそうな予感です。


Y専務、ほんとうにありがとうございました。感謝。

2009年6月5日金曜日

相手の立場を理解することが重要

こんばんは。

本日は、営業コンサルタントのR社長のお話を伺いました。

営業現場での体験を深く分析した上で改善を加え、独自の営業スタイルを確立されています。

まず、自分が何のために働くのか?
それは家族のためだそうです。
R社長は、ほんとうにお子様や奥様のことを生き甲斐と思っていらっしゃいました。
そのことが仕事の原動力とのこと。

そして、営業のお話しですが、一番印象に残ったのは、
お客様のニーズを把握する視点を、お客様が店内にいる時間の範囲で考えるのではなくて、
お店に来る原因となっている過去の出来事や思いにまで踏み込んでニーズを把握するという部分でした。
説明は具体的でひじょうに分かりやすく、腹に落ちました。

R社長ご自身が小売の販売を経験された中から培ってきた方法ということで、説得力がありました。

自分が顧客の立場だと、店員にどう対応して欲しいのかを考えればよいということですね。
しかし分かっているようで、なかなか気づきにくい点でもあります。

また、言い換えると、相手の立場に立って物事を考えることが大切ということになると思います。

このことは、営業の仕事だけではなくて、全ての仕事、いや仕事だけではなくて誰かとコミュニケーションをとるときに必ず必要になってくる心構えだと思います。

ところで、お若いR社長が気づき実践されていることを思うと、自分の至らなさを少し恥ずかしく感じました。

R社長、ありがとうございました。

2009年6月4日木曜日

一斉清掃にて

こんばんは。

今朝は、私が所属している東京都町田市倫理法人会で年一回の一斉清掃があり、参加してきました。

私が所属したグループは、JR町田駅西側の境川沿いの道路清掃を担当しました。

掃除を開始して気づいたのですが、意外とゴミが少ないと思いました。
普段から誰かが清掃をされているのかもしれません。
偏見かもしれませんが、駅近隣であれば結構ゴミがあるのではと考えていました。

川面を見ると、さらに驚きました。
水が透き通っていて、なんと鯉が泳いでいました。
魚が泳げるということですから、間違いなく綺麗な水なのでしょう。

多くの方々の努力があって維持されているのだと思いますが、町田はなんといいところなのだろうと思いました。


この体験で気づきました。

私は駅近くの境川は汚れているものだと思っていました。
これは、意識して思っているということではなくて、事実を確認もせず勝手にレッテルを貼っていました。
見るまでもなく無意識の中で、勝手な価値観を構築していたのです。
また、頻繁にこの川を車で渡っていたのですが、よく見ていませんでした。

事実と違う価値観を疑いもなく、無意識に信じている自分がいることに気づきました。
大変恐ろしいことです。

私は経営コンサルという仕事に携わる身ですから、事実を正確に把握することが重要です。

難しい課題ですが、自分の価値観の築き方をもっと工夫しなければと思いました。

貴重な気づきのきっかけを、今日も与えていただきました。感謝。

2009年6月3日水曜日

難しい判断に立ち向かう経営者

こんばんは。

今日は、M社長のところに訪問してきました。

製造業ですが、新たな引合いに対して受注すべきかどうかという結論を出さなければならないという状況にありました。

今のような時期ですから、お客様からの要求価格は大変厳しい内容であり、今の仕事のやり方を続ければ利益確保は困難な状況です。
改善を加えて利益を出していく努力が前提になりますが、現段階で確実な見通しを持てているわけではありません。

一方で社内事業を鑑みれば、何とか売上を確保していかなければ多くの従業員の雇用を守ることができないという課題がありました。

経営者であれば何度も直面する難題ですが、皆さんであれば、どのような判断を下されますか?

正しい答えはありません。どう選択するか、どう腹を決めるかということでしかないかもしれません。

結論がまだ出たわけではありませんが、M社長はおそらく経営者として従業員の雇用を守りながら利益を出していく努力をするという方向を選択されると思っています。


私は、いつも従業員のことを優先されて考えていらっしゃるM社長のことを大変尊敬しています。

このような状況をみると、なんとかお力にならなければという気持ちになります。
本日は急遽、製造現場に入り、引合い製品の原価の再調査を行わせていただきました。

良い方向に向かっていただきたく思います。

2009年6月2日火曜日

早朝の気持ち良さ

おはようございます。

今朝は久しぶりに晴れました。
先ほど自転車で成瀬の森周辺を走ってきました。

成瀬の森とは、私が勝手に呼んでいる地域です。
住宅地ですが緑が多く、いつも鶯が鳴いているんですよ。
今日は緑が一段と香しく、また早朝は人がいないので、マイナスイオンと自然のエネルギーを独り占めという感じです。

ほんと、朝は気持ちがよいですね。

ところで、「気持ちがよい」という言葉から、先日お伺いしたK社長のお話を思い出してしまいました。

K社長はファッション関連やレストランを数十店以上展開されている実業家です。
私は仕事柄、多くの経営者の方々にお会いしますが、お会いした方々の本質を貫くキーワードを探すことが大好きです。
それを見つけたとき、学びの大きな充実感を得ます。

K社長は、自分の魂が揺さぶられる仕事をすることが大切とおっしゃっていました。
自分自身の気持ちがよい状態があって笑顔になり、そしてその揺れがお客様に伝わって共振する、そんな仕事のやり方ができれば自分もお客様もハッピーになれるということです。

分かりやすい例は、ミュージシャンのコンサートです。
ミュージシャンは舞台の上にいるものの、もしかすると観客に聞かせる以前に自分たちが楽しんでいるのかもしれません。そしてその状態に観客が共振します。一緒に手拍子や歌を歌います。

自分の魂の揺れとお客様の揺れが共振するというのは、最近の私の中でひじょうにヒットした言葉です。

「気持ち良さ」繋がりで、こんなことを考えていました。

今日の仕事はスタートの気分がいいこともあって、気持ち良く進むことでしょう。
誰かの魂を揺さぶることになれば、より幸せです。

2009年6月1日月曜日

音楽スタジオにて

こんにちは。

昨日は娘がバンドを組んでドラムをやるということで、練習のためスタジオに行ってきました。
私自身が学生の頃、ドラムをやっていたことがあるので教えてあげようということになりました。

ところで、ドラムが練習できるような場所といっても以外と無いんですね。

やっと見つけた音楽スクールで聞いてみると、本日は予約で一杯なので明日以降で予約を取った上で改めて来てほしいとのことでした。
せっかく来たのに残念だなあと思っていたところ、別の担当の方が近づいてきて、ちょっとお待ち下さいと言われた後にいろいろと調べていました。

そして、今から2時間程度であれば練習は可能とのことでした。

あれっ、担当者によって言うことがなぜ違うのだろうと不思議に思いました。
その後、ちゃんと練習が出来、私たちは満足しました。

最初に予約で一杯といった担当者も、ちゃんと対応してもらった印象を持っていました。
しかし、結果的には間違いがあり、スタジオは空いていました。

振り返ると、最初の担当者はスケジュール表等の資料を調べたりせず、即答で私たちに回答していたことが気になりました。
後の担当者はスケジュールを確認し、予約のシステム等について順序立てて丁寧に説明していただきました。

いったい何がこの違いを作っているのでしょうか。

また、後者の方は「ドラムをされているのですか。」と気さくな感じで話しかけてくれました。

そこで気づいたのです。

両者とも表面的な接客態度については良好なのですが、おそらくお客様に対する思いの持ち方が違ったのではないかと。

後の担当の方は私たちに対して何とかドラムを演奏していって欲しいという思いだったのではないかと、後になって思いました。
気さくに話しかけてくれた会話の裏側には、楽器の演奏は楽しいですよね、ぜひ楽しんでいって下さい、という思いが強くあったのだと思います。
そして、私たちの要望に応える解決策を見つけてくれたのです。

また、音楽スクールの売上(私が支払った利用料)は言うまでもなく、後の担当者が稼がれたことになります。

次回に行った時、私は間違いなくその担当者を探し、お礼の気持ちを伝えることでしょう。

小さな出来事でしたが、経営に通じる重要な課題が垣間見れました。