こんばんは。
最近は車で出張することが多く、道中はラジオを聴くことが多くなりました。
以前は電車利用が多く移動中はもっぱら読書が中心でした。
最近は情報源が読書からラジオに移行しつつあります。
夕方、最低賃金の話題がありました。
最低賃金から月収の目安を算出すると約12万円となり、この金額は年金生活よりも低いのだそうです。
そこで12万円でほんとうに生活が出来るのかどうかが話題になっていました。
ほとんどの方々の意見としては、家賃や保険・税金といった生活の固定費的な部分を支払うと、食費を捻出するのもままならないという内容でした。
また、土日も遊べず、モノを買うことが出来ないから経済を回すという観点からは悪循環の状態を生み出している状況だそうです。
ほんとうに厳しい世の中です。
企業経営者に対して、もっと賃金を上げるべきという意見や、一方の経営者側からの意見としては、お客様から値下げ要求があるため人件費を上げることが出来ず、苦しんでいるというお話がありました。
私は経営者の方々に接することが多いので、この経営者のお気持ちもよくわかります。
以下、私の意見です。
企業の立場からすると、現状では企業は先行投資は危険な面もあるので、着実に利益に結びつけることができる事業展開の方法をまずは考えなければなりません。
企業の安定があって初めて賃金を支給することが出来ます。
どうすればよいのかですが、今、いかに知恵を出すかが試されていると思います。
この知恵を出すということは、人間が得意とし、人間にしかできないことと言えます。
また、ベテランはベテランなりの、経験の浅い人は浅いなりに、誰もが素晴らしい知恵を出せる可能性があります。
不況だから売上を高めることは難しいと思ってしまっては、始まりません。
もう改善をし尽くしたから、社内の経費の改善は難しいと思ってしまっては、駄目です。
すると、人件費削減しか無いという発想に陥ってしまいます。
ほんとうにあらゆる策をやりつくしたかどうかです。
知恵出しは、一人よりも二人、二人よりも三人と、多ければ多いほど良い知恵が出てくることが期待できます。
これらの可能性を前提にして、
企業側が賃金を払うということではなく、
従業員側が企業側から賃金を貰うということではなく、
経営者も従業員も皆一緒に知恵を出して、自分たちの賃金を自分たちで生み出す考え方で行動することが課題であると考えます。
今までの「労使」という経営の価値観を変えていく必要があります。
今こそ、皆が本気で頑張れるときです。
今、力の出し方を身につけておけば、好景気の時にはさらに良い状況になり、
次の不景気のときにも、土台がしっかりした体制で、その状況に立ち向かうことが出来るでしょう。
全員で取組む知恵出しの具体策に関する私の意見は、別の機会に譲ります。
皆が、持ち場立場で主体的に頑張り、賃金を確保していくことが出来ればと思います。