2009年7月7日火曜日

最近の改善活動へのニーズ

こんばんは。

本日も、ある企業にて製造部門の改善活動のサポートを行いました。

最近はある種の改善活動へのニーズが目立ちます。

製造業では、出来るだけお金をかけず知恵と工夫で生産効率を高め、製造原価率を下げることができないかという内容です。

このニーズには、IE(インダストリアル・エンジニアリング)手法が有効です。

かつての高度成長期には、大手の製造業が競って導入した方法です。

今更IE? と思われる方もいるかもしれません。

私は今こそIEであると考えています。

投資が困難な環境においては、知恵と工夫でいかに成果を出すかが重要な課題です。

もう何年も改善努力をしてきた大手企業では、さらに雑巾を絞る余地はほとんどないといったところがあるかもしれません。

しかし、特に中小企業の中にはまだIEによって改善できる余地が多くあるところがあります。

今まで、IEによる改善に取り組んでいないといった企業には、チャンスです。


IEに取り組まれるときの重要なポイントです。

教科書的な勉強だけでは対応できません。実際の現場で培われた無駄を見つける視点が必要です。

経験のある方にご相談をされるとよいかと思います。

また、現場にて改善に取り組む時には、直接作業される方が理解納得されていることが重要です。

現場を離れた活動は空論となる恐れがありますので、必ず現場を巻き込んでいくことです。


知恵と工夫で厳しい状況を乗り切っていきましょう!

2009年7月6日月曜日

改善途中での出来事

こんばんは。

ある企業での出来事です。

生産性を向上させるべく改善活動に取組んでいます。

先月から取組んでいたある改善策に目処がつき、あとはやるだけという段階にまできました。
やれば間違いなく売上で数百万円の増加が見込まれます。

ところが問題が発生しました。

改善対象となる工程の作業者の一人が、作業内容を変えることに納得しないのです。

職場の上長から、改善策に取組むことよるメリットには作業者自身の作業が楽になることも含まれると、何回も説明をされていますが、聞く耳持たずといった状況です。

話しを受け付けてもらえない理由はよく分からず、周りの方が言うには頑固者だからということです。


改善を成功させるためには、なんとかこの作業者に理解と協力をしていただく必要があります。

何れにせよ、話し合う過程を避けて通るわけにはいかず、何回も説明をして協力のお願いをしていくしかありません。

ところがある時、その頑固な作業者から逆に改善案が出てきました。なかなか越え難かった壁を越えれそうな案でした。

そして実際にやてみると、大きな成果が見えてきました。

現場の最前線の方々が本気になれば、ほんとうに大きな成果を出してしまうということを見せ付けられました。

なぜ作業者は行動を変えたのか?

その理由は定かではありませんが、おそらくリーダーの方が何度も思いを強くして話し合ってきたことで、だんだんと変わってきたのではないかと思います。


現場での改善は大きなエネルギーが必要です。

途中でいくつもの難関が待ち受けています。

しかし、これを乗り切ったときの喜びは大変なものであり、改善活動に大きな弾みがつきます、

その時、同時に人の成長も実現されていきます。

これからも気づきを得て、どんどん変わっていく方々が増えていけばと期待しています。

2009年7月5日日曜日

身の回りの整理整頓、頭の中の整理整頓

こんにちは。

今日はオフィスの整理整頓を行いました。

今回は整理整頓について考えます。

整理整頓とは皆さんご存知ですよね。
整理とは、必要なモノと不必要なモノを分けること、
整頓とは、必要なモノを取り出しやすい位置へ並べること、です。

5Sの最初に位置付けられ、2Sという言い方もされています。

私は以前から言い続けてきたことですが、
身の回りの整理整頓状態と、その人の頭の中の整理整頓状態は、比例していると言えます。

経験上、100%そうであると思っています。

かつてよく確認しましたが、机の上や引き出しの中を見ることで、その人の頭の中の状態が推測できます。

身の回りが雑然としている人は、頭の中もまとまりがなく雑然としています。
一方、身の回りが整然としている人は、頭の中も整然としていて賢い人が多いです。

さて、コンサルタントという人はどうあるべきでしょうか?

コンサルタントの仕事は問題解決業です。
ごちゃごちゃしている状態から問題の核心を捉えて、解決策を提案し取組んでいきます。
問題を取り巻くごちゃごちゃした各種の現象を整理整頓していく仕事です。
コンサルタントは整理整頓が得意である必要があります。

仕事が大変な状況になってくると、デスクの上の資料がつい雑然としてしまいます。
そんな時、整理整頓が出来ていませんから、仕事の効率は悪くなっているはずです。
いつも整然としている状態は、仕事柄、維持していることが必要です。

今日はそのようなことを考えていました。

さらに整理整頓上手になって、問題解決上手を目指したいと思います。

2009年7月4日土曜日

何が正しいかをどうやって見つけるか

おはようございます。

今朝は横浜市北のモーニングセミナーに行ってきました。

余談ですが、新横浜駅近隣で知り合いの企業の役員の方に偶然お会いしました。
もう一年以上お会いしていなかった方です。
これも何かの必然なのかもしれません。


さて、今日はお寺の大阿闍梨の方のお話を伺いました。

様々な体験談を通して、私は「何が正しいかをどうやって見つけるか。また、実践していくか。」ということを教えていただいたと思います。

あるべき論ではなくて、講師の方が今までの生き方・考え方から滲みでるものでした。

皆がやるからといって、それは正しいこととは限らない。

皆がそこにいるからといって、その場所は安心とは限らない。

マスコミの情報は、必ずしも正しいとは限らない。
できれば現地からの直接の情報を入手する等、難しいが正しい情報を入手し判断するための方法を考えていかなければならない。

正しいか正しくないかを判断するには、自分自身の中にある判断基準を磨いていくことが重要です。
自分をしっかりと見つめ直す機会を通して、培われていくとのことです。

また、困っている人がいたら手を差し伸べることの重要性をおっしゃっていました。
おかげ様、お互い様の実践です。

人を助けるとき、助けることで格好をつけようとか思うと、それは本末転倒です。
助けてあげないと、何か気持ちが悪くなる感じがするという時に助ければよいということでした。

これは、自分自身の魂のあり方に従って行動することが正しいと、理解しました。


最後に、本日の私の理解をまとめますと、

目の前にある情報や状態が正しいかどうか仮説を立てれるようになること。
また、正しいかどうかを証明できるような方法を見つけること。
自分の魂の反応が、何が正しいかを判断する判断基準として明確に機能するようにすること。
そして、おかげ様、お互い様を実践すること。

ということです。

ちょっと難しい内容になってしまいました。

私の研究テーマの中に取り込んでいきます。

2009年7月3日金曜日

著者の思いの強さ

こんばんは。

今日は出版社の説明会に出席する機会がありました。
そこで、実際に本を書いておられる著者の方お二人のお話を伺うことができました。

なぜ本を書こうと思ったのか、そのお話しには力強さがあり大変感動しました。

作家になりたいといった考えは無く、この思いを伝えたい、不幸な人を救いたいといった強い衝動が本を完成させたような形です。
印象的だったのは、お一人の方が「自分は作家に向いているとは思っていない」とおっしゃったことです。
そんなことよりも「自分の思いを言わずに死ねるか」という気持ちとのことです。

本を書く本当の意味・必要性・誰が本を書かなければならないのか、このお話しの中に見出せた気がしました。

この著者は自著を3冊お持ちになられ、プレゼントしていただきました。
なんとその内の一冊をいただけることになりました。

ほんとうにありがとうございます。

本を頂戴したというよりは、大変重たい思いをずっしりといただいた感があります。
貴重な本を大切にさせていただきたいと思います。


もう一人の方も思いが強烈で圧倒されました。

「大変とは、大きく変われることだ。」

「やれば出来る。あなたの心持ちで決まる。」

ガツンと来ました。

帰り際にご挨拶をさせていただき、名刺を頂戴してさらに圧倒されました。

精緻な切り絵の名刺を頂戴しました。

強烈な思い。

でも、おそらく誰もが持っているなんらかの思い。
それをいかに表に出すか、出すために一歩踏み出そうとするか、ということだと認識しました。

今日も素晴らしい学びを得ることが出来ました。

著者の方々、出版社の皆様、ありがとうございました。
感謝。

心打たれる創業期のお話

おはようございます。

昨日は町田市倫理法人会で株式会社オーディオテクニカの松下社長のお話をお伺いしました。

オーディオテクニカさんと言えば、誰もが知っている有名企業ですね。
オリンピックでは数千本のマイクが採用されている世界的企業です。

創業期のお話から、時代の急激な変化に対する事業転換への取組みや、会社の風土作りまで貴重なお話をお聞きできました。

ここでは創業期のお話に関連して書きます。


どんな有名企業でも最初は小さく大変な努力をされた歴史があるというのは、当たり前のことかもしれません。
でも、その企業のトップの方から直接お話しいただく逸話には、毎度のことながら引き込まれてしまいます。

最初に事業を始めようと思った出発点の話では、いつも思います。
創業者の強い思いが前提ですが、その時期に同じようなことを考える人は他にもいたかもしれません。
しかし、創業者は一歩踏み出して実際に行動に出ます。
この「行動する」という衝動の部分に、私は大変関心があります。

他の人と何が違うのか?
どんな思いが強いのか?

本日のご講話の中でドラッカーさんの引用がありました。

「将来に関して知りうることは、今とは異なるということである。」
「将来を予測する最善の方法は、我々が将来を創造することである。」

この将来を創るという思いが強く、鮮明にイメージができるのかもしれません。
そして、創業直後の大変な苦難の時期を乗り越えていくことができるのでしょう。

2009年7月1日水曜日

D社も改善に勢いが出てきました

こんばんは。

本日はD社を訪問しました。

今取組んでいるテーマは、ある製品事業部の生産性向上です。
非常に厳しい採算状況なので、知恵と工夫で生産性を向上させることで採算を高めていこうという取組みを行っています。

活動を始めた当初は、もう十分に努力しているので改善できるところは無いといった思いが強かったのですが、活動を進めていくにつれて、無駄を見つけることができる新たな視点が出来上がってきました。

今日は取組んできたテーマの中でひとつ解決できたとのご報告をいただきました。
この改善案により月間で数十時間の時間短縮が図れる見込みです。
数十時間も改善できれば、新たな受注案件に取組むことができ、売上・利益の向上が期待できます。

ところで改善案を作り実行していく過程は大変苦しいものです。
当初は、現状のやり方が最善であり改善の余地はほとんど無いと思い込んでしまっている場合が多いです。
しかし、現場で調べていくと改善のきっかけが少しずつ増えてきて、途中からは上手くいくかもしれないという自信が出てきます。

このような過程を経るものですから、結果が出たときの喜びは大変大きいものとなります。
そして次の改善テーマへの積極性が出てきて、良い循環が生まれてきます。

私にとっては改善活動をサポートさせていただいている立場として、担当者の方々と一緒に喜びを分かち合う時、この仕事をしていてほんとうに良かったと思う瞬間でもあります。

さらに改善案と成果を積上げていきたいと思います。