こんばんは。
昨日は「知らない怖さ」について書きましたが、本日はその続きです。
昨日は、生活面における観点でしたが、今日は会社における「知らない」について考えてみたいと思います。
私は自分自身の経験を踏まえて、以前から疑問に思っていたことがあります。
新入社員は、社会人としてスタートするに当たり、知らないことが多すぎるということです。
私は現在、社会人歴20年以上になりました。
自分自身が転職をしたり、営業マンや経営コンサルタントという立場で多くの企業に伺った経験から、社会人として必要な知識・技術といったことが見えてきました。
社会人として必要な知識・技術は、大学に例えると一般教養と専門過程に分けて考えることができます。
以下、私が考える必要な知識・技術です。
社会人の一般教養的なものとは、会社の仕組みと働き方を理解することです。
専門課程とは、会社ごとの固有技術であり、製造部門だと製品の作り方や、経理部門だと伝票処理方法といったようなことを指します。
専門課程については、会社に入ってから学ぶことでよいかもしれません。
しかし、一般教養の領域については、事前に知っておくことが重要だと思います。
ところで、
小学校では、国語・算数・理科・社会を学びました。
中学校では、そこに英語が追加されました。
高等学校では、それらがさらに細かく分化しました。
大学では、私の場合、工学部で土木技術を勉強しました。
さて、以下のことは、どこで学ぶ機会があったのでしょうか?
会社は、営業やサービス提供部門、管理部門等から構成されて仕事が分担されていること。
自社のサービスの原価や経費、利益はどのように捉えていけばよいのか。
そもそも会社とは、何のために存在するのか。
これらのことは知っておくべき項目のごく一部のことですが、私自身は働く過程でなんとなく時間とともに知るようになったという状況です。30代になってからです。
振り返れば20代の頃は、自分の与えられた仕事の意味などよく分からなくて気持ちがモヤモヤしていました。会社の中の仕組みもよく分からず、自分自身の仕事の範囲しか見えていませんでした。
できれば学生のうちにちゃんとした教育システムがあった上で基礎を勉強できれば、より充実した社会人生活がスタートできると思います。
未だに、会社への入社後に先輩との徒弟関係の中から学び取るというスタイルでは、固有技術についてはよいかもしれませんが、一般教養的な部分では時間のロスが大きいと思います。
しかし、現状は企業努力でカバーをしていくしかありません。