2009年6月12日金曜日

知らない怖さ

こんばんは。

知らない、ということがいかに怖いか、例を挙げて考えたいと思います。

今朝のラジオでの話題です。

最近は静かになりましたが、BSE(狂牛病)についてです。
アメリカからの牛肉輸入禁止が長らく続いていた頃があります。
まずは、その時の我々の気持ちを思い返してみましょう。

「アメリカの牛肉は怖い。日本国内産ならば安心だ。」だったと思います。ほんとんどの方々がです。

しかし、今日のラジオではびっくりすることが話題として取り上げられていました。

牛の屠場において、アメリカではピッシングという作業は禁止されていたが、日本では未だに継続されている現状があるということでした。(いよいよ日本でも全面禁止になるそうです。)

このピッシング、聞いたことがある方はどれくらいいるのでしょうか。

ピッシングとは、解体前の牛が跳ねないようにするため、脳や脊髄にワイヤーを通して神経系を破壊する作業だそうです。一番の目的は作業者の安全確保です。
目的を考えれば大変重要な作業なのですが、BSE感染の観点からすると、枝肉へ悪影響が及ぶ可能性がある行為ということです。

私もまったく知りませんでした。
国内産だから安心だという保証は、当時はあったわけではないのですね。

我々はマスコミをはじめニュースや新聞の情報源を信用できるものとしていますが、意外と完全ではない危険性があることに気づかされます。
もっと自己責任において、何が正しいのかを考える必要があるということです。
しかし、一個人の力で、正しい情報の選択をすることは現代ではひじょうに困難である感じがします。

どうすればよいのでしょうか。

情報発信側であるマスコミや一般人にとって有益な情報を持っている人が、積極的に情報発信をするしかないと思います。
また、情報発信側がどれくらいの正義感、正しい倫理観を持っているかが重要です。

情報過多の現代、正しい情報を得るためには、受けての情報収集力以上に情報発信側の価値観が問われています。