私は部門別採算管理を経営における重要な道具として位置付けています。
しかし、一般的な部門別採算管理に対する考えとは少し違います。
部門別採算管理は管理会計の部類に入るといったような議論は、重要ではありません。
部門別採算管理上の数値が財務諸表にピタリと合っている必要はないと考えています。
経営判断が出来る最低限の精度があれば十分です。
そのためには、クライアント企業の数値管理能力や業界特性等を考慮し、その最適な形態を見極める必
要があります。
また、社員の負担にならないようなシンプルな活用方法を考えなければなりません。
重視すべきことは2つです。
経営判断の手段として、いかに早く部門別採算の数値を算出するか。
社員の気持ちを、いかに「改善に取組もう」へ繋げていくか。
企業によっては管理のための管理になってしまっていて、せっかくの部門別採算管理が単なるお荷物に
なってしまっているところがあります。
ひじょうにもったいない状況です。
活きたシンプルな使いやすい道具として構築していきましょう。
経営改革において、部門別採算管理は素晴らしい道具です。