昨日の続きです。
社員が知っているべきで知らないこととは?
今回は「採算」に関わる点で考えてみます。
会社の売上は毎月変動するが、自分の給料は毎月基本的には一定である理由。
ここに何故だろう?と疑問を持つことには大きな意味があります。
次に、
製造業だと、自分たちが製造している製品はいくらで売れて、原価はいくらなのか?
まず売価は知っている必要があります。
このことは社員に責任があるのではなく、情報提供側の会社がちゃんと教えてあげるべきです。
原価については緻密な理屈は必要ありません。だいたい何割が材料費や人件費なんだという感覚が重要です。
そして利益は何割なのか、です。
売価、原価、利益。
この3点をセットを感覚的にでも従業員が把握している会社は、間違いなく利益体質の会社です。
また、従業員の改善意識は高くなっている例が多いです。
専門的な財務諸表を理解できる必要は、全くありません。
誰でも自分の財布は日々管理できています。
採算管理は難しく考えることではありません。
感覚的に採算の多い少ないを感じれるようになること。
採算が悪ければ、取り組むべき改善策を従業員が自分たちで考え行動できるようになること。
それが課題です。
原価管理部門があって、緻密な原価計算が出来る技術を持った企業も多くありますが。
そのような企業だから従業員が原価意識を持っているかと言えば、
必ずしもそうではない状況があります。
本当に必要な採算感覚。
どうあるべきか、今一度再考すべき重要な課題です。